股関節の痛み

股関節疾患

股関節には様々な疾患があります。

変形性股関節症、臼蓋不全症、発育性股関節形成不全、グロインペイン症候群、筋損傷、軟部組織損傷など…

当院にはバレエダンサーさんが多くご来院されますが、

クラシックバレエでは股関節の広い可動域が求められる為に、股関節を痛める方も多くいらしゃいます。

また、特に女性において変形性関節症になりやすい特徴があります。

実際の症例をご紹介します。

 

股関節唇損傷

股関節は臼関節といい、ボールとソケットのような関係にあります。

股関節の周りには体重を支える為に筋肉・腱・靭帯があります。股関節は身体の中で一番大きな関節であり、体重を支える必要があるため、周りの組織も大きく強いものとなります。

中でも股関節唇は骨盤側に付着する繊維軟骨組織で、大腿骨頭を安定させ、衝撃吸収をします。

関節の転がり運動が上手くいかず、骨同士の衝突(骨と骨の打撲状態)が起きると関節唇の損傷が起きます。

もともと股関節の形に異常がある場合にも、損傷が起きることがあります。

 

実際の症例 股関節唇損傷

10代女性、バレリーナ。

左股関節、外転(横に足を上げた際)90°前後の痛みを訴えていた。

上記の図、青色の部分に損傷があり、足を上げた際に大腿骨骨頭と関節唇が衝突して痛みが起きている。

整形外科で股関節唇損傷と診断を受けるも、痛みが出たり出なかったり不安定で、股関節唇損傷が痛みの主原因でない可能性を考え、施術を行う。

7回の通院により、股関節の可動域が、痛くない側と同様となり疼痛が消失した。

その後、2年間MRI画像に変化なし。

 

股関節唇に損傷があるが、他からの股関節への負担による影響が大きかったことが言えます。

 

痛みが出る形で、骨がズレる?!

当院で行う「モルフォセラピー」では、痛みが出ている形で骨のズレを検知し、施術を行うのが特徴です。

特定の動作で痛みが出る場合、痛みが出る動作をしている時に脊椎(椎体)が大きくズレます。

その瞬間に、神経圧迫による痛みが発生していることから、ズレの程度が変化するためと考えられます。

上記のバレリーナさんの場合、横に90°以上足を上げた時にズレが大きく出ていることも、痛みの原因となっていました。