めまい・立ちくらみ

2019年4月28日

日記, 治療, 自律神経

自律神経の乱れとしてよくみられる不調の中で、

今回は、立ちくらみ・めまいに関して説明していきます。

症状のメカニズムを知ることで、体内で起こっている状況を把握しましょう！

急にクラクラ～・ふらふら～となってしまう方は、

頭が、クラクラ～としてしまう、そんなケースが多くないですか？

また血液検査をしても正常数値の範囲内であり、「貧血」ではありません。

しかし、時々、頭がくらくらして目のまわるような感覚に陥ることがあります。

ヒドイ時には、グランプリエをして元に戻ってきた瞬間、

くらくらくら～となって、視点が合わなくなる立っているのがやっとで、

そのまま止まってしまう。。

またある時は、寝起きにベッドから立ち上がった時、次の瞬間、

床に倒れて顎をぶつけ、後々、アザができて悲惨な状態にetc…

これらは、いわゆる「立ちくらみ」や「めまい」と呼ばれる症状です。

そして実のところ、これらの症状には自律神経が深く関わっているのです！

フラフラ・クラクラ症状時に、

自律神経の状態はどう反応しているのか、確認していきましょう！

※注意※　

下記の症状は、自律神経と深く関わりますが、

自律神経失調症だけでなく、他の病気である可能性もあります。

症状の頻度や重さの酷い場合には、自己判断では無く病院の受診をお薦めします。

◆立ちくらみ◆
椅子に座っている体勢から立ち上がった時や、

寝ている体勢から起き上がった時に、

くらくらと目がまわってしまう症状について。

「起立性低血圧」のことを指します。

自律神経が正常に働く場合には、、、
　　

　　座っている状態から起立する
　　　　　⇊
　　頭の位置（高さ）が、変化する
　　　　　⇊
　　重力がかかっている為に、
　　頭の位置のギャップの分、血流が低下する
　　　　　⇊
　　一瞬、頭へいく血液が少なくなる
　　　　　⇊
　　自律神経が、その一瞬に血圧を上げて、
　　頭まで血液が充分にいくようにしてくれる

しかし、自律神経が反応してくれないと、、、

　　頭の位置のギャップから、頭の血液が少なくなった時に、、、
　　　　　⇊
　　瞬時にギャップを感知できない
　　　　　⇊
　　血圧を上げる働きが遅れる
　　　　　⇊
　　血液を頭まで上げられない
　　　　　⇊
　　頭部が貧血状態となる

結果としてそれが　「立ちくらみ」　となるのです。

◆めまい◆
立ちくらみとは別に、動いていないのにもかかわらず、クラクラ～と頭がまわる症状について。

　　自律神経が乱れる
　　　　　⇊
　　交感神経のみが過剰に働く
　　　　　⇊
　　耳の血管が必要以上に細くなる
　　　　　⇊
　　耳の中にある、平衡感覚を司る三半規管に、
　　必要な分の血液がいかなくなる
　　　　　⇊
　　平衡感覚に支障をきたす
　
また、、、
　　耳の中ということもあり、
　　耳鳴り・難聴・乗り物酔い等が起こる場合もみられます。

ただし、、、
めまい・耳鳴り・難聴等は、耳鼻科疾患でも発生します。
必ず耳鼻科や脳神経外科で検査しましょう！！

異常が何も無い場合は自律神経失調症と判断する事になります。

このように、自律神経と症状の関係性を

説明していきましたが、いかがでしょうか？

血液検査で、「貧血」の数値が出るわけではないのに、

フラフラ・くらくら～っとする理由がなぜだかわかりましたでしょうか？！

自律神経はとてもデリケートな神経なので、少しのストレスで乱れてしまいます。

常に乱れている場合には、「自律神経失調症」という診断名がつきますが、

予備兆候が起こっている方は、実は多くいます。

「あれ？最近ちょっとおかしいかも？？」と感じる時は、

自律神経を整えてあげると改善されるケースが多く、

そして、その後の深刻な病気の予防にもなります。